2016年7月24日日曜日

コンビニ店長24時間就業日記―良い人ほど抜け出せないブラック企業

前回の「読者さんからの暴露―コンビニ店長24時間就業日記」の続きになります。


このブログの読者さんで、現役でコンビニ店長として働いている加藤さん(仮名)の、コンビニの労働環境に迫ります。


夜22時から朝6時が現在の基本シフトで、空いている時間は、アルバイトが突発的に休んだ場合の呼び出し対応だそうです。連絡を頂いたときは「18時から6時まで仕事で、小休止して9時から仕事です」こんな話をしてくれました。

残業時間は一日平均4時間ほどで、店舗での業務に加え、会議、勉強会、研修等の仕事で潰れていくそうで、休日は、月に1日あるかないかという状況だという話がありました。


「このような過酷な環境で、辞めようとは思わないのだろうか」そんな素朴な疑問をぶつけてみました。





「転職活動もしましたが、この不規則休み無しでは説明会に行くのもままならないです。実家の金銭的な問題もあり、辞めて収入が絶たれてから転職活動というわけにもいかなくて…。気が付いたらこの年齢ですよ。30半ばで特別なスキルもありませんから」

このように加藤さんは嘆く。


確かに、ここから転職となると難しいかもしれません。ただ今のままでもいいのでしょうか。コンビニは、24時間営業が当たり前だし、どの店舗もこのような状況というわけではないと思います。どこもこのような状況であれば、利用する人はいても、肝心の働く人がいなくなってしまいます。

労働条件の交渉の余地もあるだろうし、仮に聞き入れてもらえないなら一旦退職し、別のコンビニでアルバイトとしてでも働きながら転職活動も可能ではないでしょうか。


この辺りを加藤さんはこう話していました。

「経営者夫婦には私が若いころからお世話になってますし、辞めるって言いにくい部分もありました。それに自分が店のシフトの多くを埋めてますから、店で働く仲間にも迷惑になるかなって…。そう考えているうちにズルズルと時間が過ぎていきましたね」

誰しも過酷な労働環境にいれば、転職したいと考えるでしょう。不満を持ちつつ、結果として転職していない加藤さんを優柔不断だということもできるかもしれません。だが良く言えば加藤さんは、真面目で責任感の強い人とも取れます。


転職したい気持ちの一方で「自分がここで仕事をしないと、店が回らない。上司には世話になったし、迷惑はかけられない」などと考えてしまう人は、転職したい気持ちと現在の労働環境の狭間でジレンマを抱えてしまう。
良い人から搾取するようなスタイルは、ブラック企業が暗躍する理由の一つなのかもしれません。


冷静に考えると、転職や労働条件交渉という上記のような話にもなりますが、実際に働いていると、仕事のことで頭がいっぱいになってしまう部分もあることは頷けますよね。

 転職活動ってめんどくさい


私もワタミに勤めて3年目の頃、働きながら転職活動をしたことがありました。転職支援サイトに登録し、転職エージェントにお世話になりました。だが結局は、転職活動を途中で辞めてしまったのです。一言で言うと「面倒」なんですね。


私の場合は「辞める理由を上司にどうやって説明しようか」「新しい職場はどういう業界にしようか」などと考えているうちに、仕事が繁忙期に入ってしまい業務に追われてしまいました。

それに転職エージェントに会いに行くのも、もちろん仕事以外の時間になります。労働環境がブラックですから、休みもなかなか取れませんし、取れても疲れで動きたくないんですね。

こういう事情もあり、エージェントと何度も会って話すことが徐々に億劫になり「まぁ、辞めてから探せばいいか」という気持ちになりました。そして働きながら転職活動を諦めた経緯があります。


加藤さんも同じような気持ちだったのではないかと推測できます。経営者夫婦にどのように打ち明けようか、どういう仕事が自分にはできるのか、などと考えているうちに時間が過ぎ、結局、めんどくさくなってしまったのではないでしょうか。


今やコンビニを利用したことがない、という人の方が珍しい時代になりました。現役のコンビニ店長からこんな話を聞いてしまうと、お客として行くのも何となく申し訳ないな、と思ってしまうような実態ではないでしょうか。


これからは、加藤さんから聞いた、コンビニでのブラックな労働環境の実態を紹介していきます。




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