2015年3月5日木曜日

ワタミ過労自殺裁判 本当の問題点は人手不足

私がキャリコネさんに書いた記事です。
2月に行われたワタミ過労死裁判の口頭弁論の話です。


元店長は、森さんの様子について、

「気持ちが真っ暗になって沈んでしまうこともあるとちょこちょこ話していました。
確かに、私からも見ても心が沈んでいるのがはっきりわかる時もありました」

と明かし、129時間という長時間の残業時間があったことに加え、休憩時間は「1時間は取れず、30分程度しか取れていませんでした」と述べていたそうです。





 「労働環境の改善努力が足りない」のかもしれないが


これだけ見ると、元店長の指導力が不足しており、労働環境の改善の努力が足りないとも取れます。ただ、そのような状況を生んだのは、まぎれもなくワタミという会社です。

私が働いていたころも、どの店も「人がいないこと」に悩んでいました。店の従業員の9割が勤務体系の不規則なアルバイトのため、シフトに穴が開くことは日常茶飯事。シフトの穴埋めは社員の役目です。

「残業129時間、休憩が30分」というところを見ると、森さんの働いていた店も人手不足で、社員が出勤せざるを得なかったのだろうと思います。


ただ、ワタミでも店長やその上の課長や部長は、こう声を掛けていました。
「シフトがどうしても埋まらなかったら言えよ。みんな仲間だし助けるぞ」


その一方でワタミには、「社員は、店の問題は自分たちで解決しなければならない」という組織風土がありました。配属された社員たちに、店舗の全責任を取らせるのです。例えば売上が低ければ自分の働いた時間数を削ってサービス残業をせざるを得ない「ノーコン」という制度を作っていることもそうです。


したがって、実際に「人が足りなくてシフトが組めません」と泣きついたところで、
「それはお前の力不足だろ。自分たちで何とかしろよ」
と言い返されるのが関の山なのです。


結局上司の「みんな仲間だし助けるぞ」という話しは、
単なるポーズなのです。

「ワタミはブラック」という公式が出来ている今、

「休むな。働け」などと口が裂けても言えないのです。
だからこそ、内部だけでなく外部の目も気にしての発言なのです。

 外食チェーン全体の問題でもある


しかし、どんなに頑張ってもできないものはできません。このように考えると、森さんが働いていた店の店長も、加害者というよりも、ある意味では被害者なのかも知れません。

誤解のないように言うと、休憩時間の短さや残業時間の異常さを肯定するつもりはありません。店長も上司なら部下への配慮をしなければなりませんし、過労自殺など絶対にあってはならないことです。


私が思うに、本社や上司から店へ直接的なサポートが何もないことが、問題の本質のように思います。追い込まれる状況が現場で頻発していることを知っていても、会社は手を差し伸べないのですから。


ただこれはワタミだけでなく、外食チェーン全体の問題といえます。ファミレスに勤めていた友人も、みんな口をそろえて「人がいない」といいます。問題に対して、本社などからのサポートがないのが現状なのです。

「今はちょっと休まないと、すぐにブラックだって言われるでしょ? 上からも『今月はいつ休むんだ。しっかり休めよ』って言われるんだけどさ。結局は口で言うだけで、何もしないんだよ。休ませたいなら、それができるように人をよこせって思うよ」


こういった悲劇が二度と起こらないためにも、ワタミだけでなく各外食チェーンで、ビジネスモデルの見直しを含めた店舗へのサポートを実行していくべきだと、私は思います。

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