2014年12月17日水曜日

ワタミやすき家などの外食チェーンの人材不足は、自業自得か?!


今、居酒屋チェーンワタミや牛丼チェーンすき家などを中心とした外食チェーンで、人材不足が顕著です。テレビ番組のガイアの夜明けでも特集が組まれるほど、世間にも認知されています。
そこには「自給を上げてもアルバイトが来ない」「人手不足は今に始まったことではない」などとという意見が外食産業の経営幹部などからも多くよせられていました。

ただ、現場にいた私に言わせれば「自業自得だな」と思ってしまいます。なぜここまで、外食チェーンが働く人にとって魅力に欠けるか、外食産業ワタミの現場を知るわたくしナインなりに考えてみました。




店舗を増やしすぎ、働く人がいなくなる


私がワタミに入社したころ、外食チェーンの出店ラッシュは止まっていましたが、数年前までは「店を出せば売れる」ような状況でした。ワタミなど外食チェーンとしての一定のブランドが確立されていれば、お客様は個人店より、入りやすさがあります。

マクドナルドなどをイメージしていただければ、より解りやすいかもしれませんが、自分の知らない店に入るのは勇気がいりますよね。マクドナルドであれば、大抵の人は、子供のころから慣れ親しんだ味で、それだけ親近感があります。この親近感が、店への敷居を下げ、入店を促すのです。

2000年代前後はまさに外食チェーンの入れ食いの状態で、外食チェーンの企業はこぞって店数を増やすことに躍起になっていました。売上アップに直結していたのです。


そしてここからが本題です。


店を増やすには従業員が必要です。そこで大手外食チェーンは、新卒を大量に採用しました。
私のいたワタミでは、同期で300人いました。こんなに多く採用しても大丈夫なの、と思う方もいると思いますが、大丈夫なのです。

新卒の3年以内の新入社員の離職率は、50%です。
辞めることを前提とした大量採用なのですね。だからこそ、ここまで強気の大量採用が可能なのです。

外食産業の仕事は、若くて健康的であれば誰でも出来るレベルなので、
とにかく採用して囲ってしまおうと考えていたのでしょう。


店が増えたまでは良かったのですが、今は外食産業で働くことを避けられる時代です。

店はあるけど人がいない
という全く笑えない状況が、今なのです。

すき家でもワタミでも、店舗閉店が止まらず、今後どこまで拡大するのか
それとも、歯止めがかけられるのかが見ものです。


昇進が早く、潰れるのも早い


ワタミでは、早い例では入社半年で店長になった社員もいました。人がいないから、とりあえず店長にしてしまおう、という流れです。

入社半年では、明らかな力量不足です。以前マクドナルドで「名ばかり店長」が話題になりましたが、あの例はマクドナルドだけでなく、多くの外食チェーンで起こっていたといえます。


力量不足で店長になるとどういうことが起こるか、皆さんは想像できますか。

店長という職務は激務です。ホールでもお客様の対応はもちろん、厨房から出る商品のチェック、新人アルバイトの教育、売上の管理など、本当に多岐にわたります。これを、入社半年の若造ができるはずがないのです。それは当然、会社側もわかっています。


ここで、曲がりなりにも上手くやれればいいですが、私のワタミ先輩社員に聞いた話で、この早すぎる出世で、仕事量が自分の限界を超えてしまい、自信を失って辞めていく人が多くいたそうです。


要は、こういう構図です。
店を出せば売れる→店には店長が必要→でもじっくり教育している時間はない。
とにかく売上のため店を出したい→では、とりあえず店長職に就けてしまい、上手くいけばよし、駄目なら辞めても構わない。

これくらいに考えていたと思われます。辞めることを前提とした昇進といえます。


厳しく言いましたが、こう思わないと、客観的に見た場合、不自然なのですね。入社して間もない社員を店長職に就けることなど・・。


採用にしても、昇進にしても、こんな状況なのです。
渡邉美樹氏が、対外的に「お客様第一主義です」「会社は理念が大事です」などと
聞こえのいいことを言うのですが、実際の行動が、辞めることを前提としている採用なので、説得力がありません。

サービス残業は当たり前問題


多くの外食チェーンの場合「待機」と呼ばれる時間があります。これは、勤怠のタイムカードを切った状態で、店にいることです。どうことかというと、シフト上は、仕事は終わりの時間。でも帰れるほど店に人の余裕がない。早い話、サービス残業ですね。

これは、外食チェーンのいわば常識で、店によってはシフトの時間通り仕事が終わることの方が珍しいくらいです。



慢性的なサービス残業の問題で、嫌気がさし、辞めていく人も多いです。

こうした例は、おそらく外食チェーンに勤めた経験がある人たちなら「ウチもそうだ」と大きく頷ける内容だと思います。


まとめ


ワタミは、赤字や人材不足が原因で、約100店が今年になって閉店し、すき家でも同様です。

こうした理由から、外食チェーンの人材不足の問題は、業界全体が「人を大切に扱ってこなかったツケ」が、出てきていると私は考えています。




0 件のコメント:

コメントを投稿

Back to Top